2012  KF HOUSE    
両親と3人の子供たち、5人家族のための住宅である。 建物のボリュームはロフトを設けた2.5層とし、その2階部分を生活の中心としている。 キッチン、ダイニングを中心に子供たちのスタディスペース、開け放して使える子供部屋、ダイニングから連続したリビング2と広いデッキテラス、そして洗面、浴室などの水周りが2階に配置され、日中の生活が1フロアーで完結することで、家族の距離が縮まる。 一方、子供たちの就寝スペースと書斎は2.5階のロフト部分に、主寝室は1階に配置した。 階を違えた各スペースの配置により、個人の時間と空間を確保している。 1階の薪ストーブのあるリビング1は和室と共に、主に来客の際のおもてなしの場であるが、2.5層分の吹き抜けとなっており、各スペースを空間的につなぐ役目を果たす。 ロフトとキッチン、スタディスペースとリビング、ロフトと書斎、ダイニングと子供部屋など、どこでも少し顔をのぞかせるだけで、お互いの居場所を確認し合え、また家族間の距離を適度に保つことができる。
photo by 長谷川 健太

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